転職成功につながるポイントをおさえた志望動機を書こう

採用される志望動機の書き方

採用されるためには、まず志望動機をしっかり作成する必要があります。採用される志望動機は、3段構造で作り上げられています。ここでは、志望動機を3段構造で作成する方法を紹介します。

志望動機の3段構造

伝わる志望動機を研究すると、志望動機の内容が3段構造で組みたてられていることがわかりました。この3段構造をピラミッドで表現すると、上部が「やりたいこと」、次の部分が「転職後に活用できる経験やスキル」、3段目の部分が「働く環境」と表現できます。最初に転職後に自分が最もやりたいことが何なのかを目標として定めます。ピラミッド上部にあたるこの部分は、志望動機作成の核となる部分ですので、熟慮して書きましょう。そして2段目となる部分に、転職後にいかせる経験やスキルを設定します。そして3段目に、転職後の職場環境はどんな環境がよいと思っているかを設定します。転職後に業務のなかで実現したいことややりたいことは、企業側と求職者がマッチングできているか判断する重要な部分です。

次に、転職後に活用できる経験やスキルについてみていきましょう。転職後にもっているスキルの幅を広げたい、営業職で活躍したいなど、想定内のレベルで目標を定めます。転職における目的設定は自由ですが、採用側は利益優先で転職者を採用することは忘れないでおきましょう。給与や管理コストに含めてトータルの評価で採用につながるため、成果を出す人が転職成功者になるのです。また双方が利益を得られることが理想で、採用後に具体的にどのような成果をあげられるのかが注目されます。企業は中途採用者に高い利益性を求めています。

また、自分のビジネスレベルを常に意識しなければなりません。例えば海外勤務経験があり語学に自信があっても、将来的に企業で継続して使える英語スキルでなければ意味がありません。中途採用者に求められているのは、即戦力です。即戦力となるスキルがあることをアピールしましょう。

本来のやりたかったことが大切

仕事で何がしたいのかをみつけることは簡単ではありません。やりたいことをみつけるヒントを、「営業ノルマに対するプレッシャーにたえられず、転職を考えているケース」を例にみていきましょう。ノルマの厳しい営業職で、仕事内容が大きな負担で転職後の職場にやりがいを求めようともみつけることができない状況の男性の例です。転職エージェントを訪れたときの男性は、仕事に対する自信を失っている状況でした。しかし、エージェントが仕事上で得たうれしかったことやおもしろかったことは何か思い出してみてくださいと男性に問うと、自分を頼ってくれる顧客の存在があったことなどを思い出しました。男性は、長い時間をかけて関係を深めていく営業職は、今後も自分に向いている仕事だと再確認できました。この男性の例のように、自分が好きなことやおもしろいと感じた体験から、やりがいをみつけてみましょう。