自己PRとの違いを知ろう
志望動機と自己PRの違いとは
履歴書の欄や職務経歴書に記入する、志望動機と自己PRですが本来の意味をしっかりと把握しておかないと、似通ったことを書いてしまいがちです。どちらも採用側が重視するポイントなので、違いをしっかり理解しましょう。記載する部分の意味を理解し、アピールするポイントを再確認することで、さらに好印象を与えられる履歴書にすることができます。志望動機と自己PR、それぞれにのべる目的が異なるため、具体例をふまえて参考にしてみてください。
志望動機の書き方
志望動機は、応募先の企業で働きたいと決心した理由をのべる部分です。志望動機で核となるのは、入社後に何をしたいと考えて入社したのかという部分です。志望動機をうまく伝えるコツは、その応募先についてさまざまな角度から情報を集め、企業自体を熟知することにあります。そして、なぜ自分がその業界を選択したのか、応募した企業の魅力や強みは何かなどをまとめていきます。志望動機の部分でアピールすることは、入社後に自分が何をしたいと思っているかということや、入社すれば自らの実力を発揮できるということです。業界のニーズや今後の課題、それらに対して今まで自分が培ってきたスキルをどのようにしていかせるのかを考えてみましょう。
ここで、介護施設利用者の自立支援に力を入れたケアをしたいと思っている人の志望動機を紹介します。この人は介護施設で働いていたとき、手厚いケアが利用者のためになると信念をもって働いていました。しかし、利用者の自立を助ける介護や、その効果をさらにあげる仕事を知ってからは、自立支援の仕事に興味がでてきました。自立を支援する仕事に出会ったとき、自分の思い描いている介護職を見つけたと思い、この感動を志望動機としました。志望動機に、応募先の施設が自立支援介護に力を入れていることや、ADL改善に大きな成果をあげているという情報を得て魅力として捉えたことを加えました。この施設の一員として利用者が笑顔になるサポートをしたいという強い気持ちをもったということを採用側へ伝えました。
自己PRの書き方
自己PRは、自分のもっている能力や人間性を通して、応募先の企業に具体的にどのような部分に貢献できるのかをアピールするものです。自己PRの目的は、経験とスキル、やる気や人間性をアピールして評価してもらうことです。自己PRを伝えるためのコツは、前職での実績や経験から、能力や努力をいかせるという説明と事実を記載していくことです。自己PRの部分は、転職先でも共通するスキルや仕事以外の社外活動などをアピールできる重要な部分です。評価につながるのであれば書いておくことも有効的な手段です。
ここで具体例を紹介します。介護付き有料老人ホームでケアマネジャーを1年間経験した職員の例です。この人の自己PRでポイントとなる部分は、利用者や家族との信頼関係、そして職員間の連携が大切であると気づいたというところです。志望動機には、介助をすることで利用者に満足してもらえるところにやりがいを感じたことや、一緒に働く職員の意見調整を図ることが主な仕事だと実感したことを記載しています。また利用者が安心して生活できるケアプランを作成し、ベストなサポートが実現できるよう、介護スタッフと一緒に努力していきたいという将来的な展望も含めて自己PRを作成していました。
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